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Minimal Emotion!

福島浩二個展 「ミニマルエモーション!」

福島浩二の作品の特徴は、下地に使われる塗料を幾層にも塗り重ね、その濃淡や積層によって図像を浮き彫りにしていることにあります。

絵画作品でありながら絵の具を使っていないこれらの作品は、従来の絵画というものへの問いかけでもあり、新たな世界観の可能性を模索する行為であるようです。

選ばれるモチーフに一貫性はなく、様々な意味を持つモノが脈略無く混ざり合っています。
それはまるで、現代社会の混乱や矛盾を表しているようにもみえます。

画面は白一色で統一され、ある種の崇高性を持ちつつも、同時に観る者に空虚な印象を与えます。
虚無感と崇高性、存在と不在、一見相反するような要素を展示空間全体を通して同時に存在させることで、社会が抱える答えが出せない様々な問題に対する作家の葛藤のようなものが伺えます。